6. 成長期のトレーニングについてまとめます

こんにちは。
石橋秀幸です。

このコースも最後のセクションに入ります。
このセクションは、これまでのまとめをしていきたいと思います。

このコースが、あなたのお子様がトップレベルの野球選手に近づくお手伝いができたとしたら、私としてもとてもうれしいです。

それでは、あともう少しお付き合いください。

6-1-1. 過剰なトレーニングや無理なトレーニングは避けること

成長期のお子様には、無理なトレーニングや過剰なトレーニングは避けましょう。無理なトレーニングは、成長痛を誘発したり、ケガや成長不全の原因になる可能性があります。

成長期に入ったお子様は、体や筋力がまだ十分に発達していません。そのため、過剰なトレーニングや無理なトレーニングは、骨や関節、筋肉に大きな負担をかけます。それが、成長痛の誘発であったり、ケガや成長不全の原因になる可能性があります。
また、スポーツにおいて重要なのは、継続的なトレーニングです。しかし、過剰なトレーニングは、疲労が残ってしまったり、精神的な面でやる気を失ったりして、継続的なトレーニングを妨げる可能性があります。

ですから、お子様の状況に合った適度なトレーニングを心がける必要があります。

例えば、毎日長時間の練習をしていると、お子様の体に負担がかかります。また、同じ部位を使うトレーニングを繰り返し行うことは、その部位のケガにもつながります。

成長期は、無理なトレーニングや過剰なトレーニングを避け、適度なトレーニングをする必要があります。
継続的なトレーニングを行えるように指導することが大切です。

できれば、専門家のアドバイスを取り入れましょう。

6-1-2. ケガの予防に努めること

成長期のトレーニングは、ケガの予防に努めることが非常に重要です。トレーニングをはじめるときは、適切なウォーミングアップやストレッチを行いましょう。

疲労が抜けない過剰な負荷を避けましょう。ボルグスケールを活用して、トレーニングメニューの調整や体調管理にも気を配ることが必要です。
ボルグスケールは、疲労度を数字で判断するスケール(ものさし)です。【非常にきつい】から【非常に楽である】まで、段階的に判断できるようになっています。
成長期のトレーニングとして考えると、【ややきつい】くらいがちょうどよいと思います。

野球をする成長期の子どもは、まだ骨や筋肉が発達途中です。ケガをしやすい状態だということを理解しましょう。
また、成長期の子どもは、急激な成長によって、筋肉や骨格のバランスが崩れることがあります。そのため、ケガの予防には特に注意が必要です。

  • ウォーミングアップの充実
    徐々に体を動かしながら体温を上げます。
  • クーリングダウンの充実
    クーリングダウンは、疲労回復を早めるために必要です。
  • ウォーミングアップ、クーリングダウンそれぞれにストレッチを取り入れます
  • ストレッチは、【静的ストレッチ】【動的ストレッチ】【バリスティックストレッチ】をバランスよく取り入れましょう
  • トレーニングメニューの調整
    無理なトレーニングをせず、お子様にの状況に合ったトレーニングメニューを選択することが大切です。
  • 万一ケガをしてしまった場合は、早期の治療と休養を取ることが重要です
  • 体調管理の徹底
    十分な睡眠や栄養バランスのとれた食事、過剰なストレスを避けることが、ケガを予防するために必要です。

成長期のトレーニングでは、ケガの予防に十分な注意が必要です。ウォーミングアップ、クーリングダウンを充実させましょう。

ストレッチを日常的に行いましょう。そして、トレーニングメニューの調整をしながら、体調管理を徹底しましょう。

そういったさまざまな方法を用いて、ケガを防ぐために努めることが重要です。

また、ケガをしてしまった場合は、早期の治療と休養を取りましょう。そして、再発を防ぐためにもトレーニング全体を見直しましょう。

なお、ウォーミングアップやクーリングダウンのやり方、ストレッチの種類の解説は、他の動画でご案内しています。

ご興味がありましたらHPをご確認ください。

6-1-3. 食事や睡眠の管理にも気を配ること

成長期のトレーニングにおいて、適切な食事と睡眠の管理は、何よりも重要です。野球選手として必要な栄養素を摂取し、十分な睡眠をとることで、体の成長を促し、回復力の向上とケガの予防などにつながります。

野球選手に必要な栄養素は、炭水化物たんぱく質脂質ビタミンミネラルなどがあります。これらの栄養素を適切に摂取することで、体力や筋力の向上、回復力の促進などにつながります。
また、睡眠不足は体調の低下や、ケガのリスクを高めることが知られています。
十分な睡眠をとることは、野球選手としてのパフォーマンスを高めるために欠かせません。

  • 食事面
    炭水化物やたんぱく質をしっかり摂りながら、バランスの良い食事を心がけましょう。特に練習前後の食事は重要です。エネルギー補充や筋肉の修復に必要な栄養素を含む食事を摂るようにしましょう。
  • 睡眠面
    十分な睡眠を毎日とるように心がけましょう。睡眠時間を確保するために、寝る時間や起きる時間を決めましょう。就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控えましょう。

成長期は、適切な食事や睡眠の管理が欠かせません。野球選手に必要な栄養素をバランスよく摂取し、十分な睡眠をとることで、体の成長を優先させましょう。また、食事と睡眠は、回復力を高めケガの予防などにつながります。

何より、お子様自身が意識して、日々の生活習慣の中で取り入れられるようにサポートしていきましょう。

【参考:日本人の食事摂取基準】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html

6-1-4. 野球を楽しみながら続けることが大切

成長期のお子様であれば、野球を初めてまだ数年かも知れませんね。
この先も、お子様が野球を楽しむためには、上達している実感が必要だと思います。

上達のためには、繰り返しのトレーニングが必要です。それは避けて通れません。
ただ、きつくて辛いだけでは、長続きしないと思います。ですから、トレーニングを楽しみながら継続することが非常に重要です。

お子様自身が、トレーニングに楽しみを見出すことが、長期的に野球を継続するために必要だと考えます。

  • 練習内容に工夫を凝らすことで、お子様が楽しめるような環境をつくりましょう。
  • 練習の途中で適度に休憩を入れ、お子様とコミュニケーションを取りながら気分転換をはかりましょう。
  • 時には、野球以外の遊びや、楽しめるイベントを行ってみましょう。

成長期のトレーニングは、楽しみながら続けることが、長期的に野球を継続するために必要です。練習内容を工夫しながら、時には楽しめるイベントを取り入れてみましょう。
そうすることで、お子様が野球に夢中になることができ、継続的な成長を促すことができるはずです。

6-2. 優れた野球選手になるための努力と継続の重要性

6-2-1. 常に向上心を持ち続けること

野球選手として成長するためには、常に向上心を持ち続けることが大切です。お父さん、お母さんは、お子様が向上心を持ち続けられるようにサポートしてあげましょう。

野球は、常に他の多くの選手と競い合うことが求められるスポーツです。試合で相手チームに勝つことも必要ですが、試合に出場するには、まずチーム内の競争に勝つ必要もあります。

もちろん成長期は、体の成長スピードが影響しますから、仮に今はなかなか試合に出られないとしても、そこは心配しないでください。
お子様が向上心を持ち続けて、繰り返しのトレーニングをすれば、必ず結果は出ます。
私は、そういう選手をたくさん見てきました。
日々、達成可能な目標を設定して、段階的に成長していけるようにサポートしていきましょう。

ただ、成長期のお子様は、いろいろなことに興味が向く時期でもありますね。そして、大人ほど自分に厳しくできないと思います。
試合で結果が出なかったとき、親としては自ら進んで素振りをしてほしいと思われると思います。なかなか自主的に行動しない我が子を見ると、不満が募るかも知れません。
ついつい厳しいことを言ってしまうかも知れませんね。でも、そこはグッとこらえて、お子様の気持ちを聞いてみるのはいかがでしょうか?

そして、「ちょっと一緒にスイングチェックしてみようか?」などと促すと、自分の課題を見つけられるかも知れませんね。

このあたりは、コーチングの手法にもなりますから、また別の機会にお話しできればと思います。

6-2-2. ゴールを明確に設定し、それに向かって努力すること

トップレベルの野球選手として成長するためには、明確なゴールを設定し、それに向かって努力することが重要です。
でも、「プロ野球選手になりたい」という目標設定では、ちょっと遠い感じがしますね。

成長期のお子様の目標は、ちょっとがんばれば達成できる目標がいいでしょう。
たとえば、プロ野球選手になるには、高校で注目される選手になるという目標になるかも知れません。高校で注目されるためには、中学で注目される選手になりたいですよね。
では、小学生の今、自分にできることは何があるかといったことを、晩ごはんを食べながら話してみるのもいいかも知れません。

たとえば、今日は素振りを30回したから、明日は35回に挑戦してみようかと言った感じでしょうか。
そんな問いかけをお子様にしてみるのはいかがでしょうか?

ちょっとがんばれば達成できる目標をつくりましょう。
できることが増えれば、お子様も楽しく野球ができるはずです。

6-2-3. 失敗から学ぶことの重要性

野球は、失敗の多いスポーツです。

ピッチャーであれば、ねらったところに投げられず、打たれてしまうこともあるでしょう。バッターは、10回のうち7回失敗しても一流選手と言われますが、成功より失敗のほうが多いんです。

肝心なことは、失敗をしたら、その失敗から何かを見つけることです。お父さん、お母さんは、それを見つける手助けをしてあげてほしいと思います。

プロ野球選手たちも、子どもの頃には多くの失敗をしているはずです。
彼らは、失敗を恐れず、失敗を種に成長し続けてきたのです。それは、「何くそ」という負けん気なのかも知れません。

いずれにしても、失敗を失敗と認識して、何かを感じ、何かを変えてきたことは間違いないでしょう。

しかし、子どもの時に細かな分析などは、できなかったはずですし、急激な変化もなかったはずです。少しずつ成長したのだと思います。

あなたのお子様も、少しずつ成長していけるように、失敗と向き合えるといいですね。
そのとき、「なぜ失敗したのか?」と考えるより、「どうすればできるようになるだろう」と問いかける癖づけが大切です。
そして、コーチや監督からフィードバックをもらうことも大切だと思います。指導経験豊かな指導者であれば、適切なフィードバックが得られるはずです。

明日からも、失敗を恐れずに野球を楽しんでいきましょう。

6-2-4. プレッシャーに打ち勝つ強いメンタルを身につけるコツ

野球選手として、プレッシャーに打ち勝つためには、何より自信を持つことが必要です。そして、リラックスした状態でプレーすることが大切です。

プレッシャーに強いメンタルを身につけるためには、やはり、どれだけ成功体験を得てきたかということがカギになると思います。
大人であれば、瞑想や自己暗示などのテクニックを使えるかも知れませんが、成長期の子どもには、ちょっと難しいように思います。ですから、小さな成功体験を日々積み重ねて自信をつけさせてあげましょう。

プレッシャーは、野球選手にとって常に身近な存在です。成長期の今、プレッシャーに打ち勝つ強いメンタルがあるほうが珍しいと思います。

子どもは、失敗したり成功したりと、少しずつ経験を積み重ねて成長していきます。
今、お子様にできるメンタル的なサポートがあるとすると、「プレッシャーを感じたら、いいイメージをするように心がけること」と伝えることだと思います。

「ここで打たないと!」と思ったとしたら、ヒットを打つ自分をイメージして打席に入る。ピッチャーであれば、三振を取った自分をイメージしてみましょう。
うまくいかないことが多いかも知れません。でも大丈夫です。

全ての失敗も成功も、自分自身の力になるということを信じられるように、お父さん、お母さんはサポートしていきましょう。

6-2-5. 継続的な努力が選手として成長するための必要条件

トップレベルの野球選手として成長するためには、継続的な努力が必要です。
練習や試合で見つけた自分の課題を、日々改善していきましょう。

課題をクリアするときは、達成が容易な目標をつくり、成功体験を積み重ねられるようにサポートしましょう。
また、栄養や睡眠などの生活面も意識して、トップレベルの選手を目指しましょう。

プロ野球選手は、体力や精神力を維持するために、栄養や睡眠、ストレッチなどの生活習慣を大切にしています。トップレベルのプロ野球選手は、これらの面でも努力し、自分自身を徹底的に管理しています。

お子様が、自分自身の課題を見つけて改善するためには、お父さん、お母さんのアドバイスを受けることが役立ちます。

子どもの場合、自分からチームの指導者に質問できる子は多くないでしょう。お父さん、お母さんがチームの指導者に、お子様の課題を聞いてみるのもいいと思います。

また、練習や試合のプレーを動画で撮影し、親子で一緒にプレーを振り返ることもおすすめです。
自分が改善すべきポイントが明確になるはずです。

7. まとめ

野球は、誰もが楽しめる楽しくてエキサイティングなスポーツです。

スキルを向上させ、より優れたプレーヤーになりたい場合は、一貫してトレーニングを行い、目標に向かって努力することが重要です。

成長期には、休息と回復に気を配り、過度なトレーニングや燃え尽き症候群を避け、適切な栄養と水分捕球を維持することが重要です。

目標を設定し、それに向かって努力することは、優れた野球選手になるための重要な部分です。 間違いや挫折から学ぶことと同様に、一貫したトレーニングと練習も重要です。

お子様のこれまでの成功と進歩を認めてあげることは重要です。これは、この先も懸命に努力し、改善し続けるためのモチベーションを高めるのに役立つからです。

今より野球を好きになるためには、積極的に練習に取り組み、上達をお子様自身が実感することです。そして、楽しみながら練習することが大切です。

目標に向けて努力し続けることで、スキルを向上させ、より自信を持つことができるようになります。

それがトップレベルのプレーヤーになるためには必要です。

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