野球センスをアップさせるなら、アニマルトレーニング(4)

Unsplash Zdeněk Macháček

アニマルトレーニングについて動画でも知ることができます

こんにちは。

石橋秀幸です。

前回までに、まずアニマルトレーニングの概要をお話して、次にアニマルトレーニングから得られる、それぞれの運動能力が、どのような能力なのかをお話しました。
さらに、それらの運動能力が、野球にどのように活かせるのかという説明もしましたね。

今回からは、私がおすすめする動物の動きによって、それぞれどのような運動能力を開発または伸ばすことができるのか、そして、どのような効果が期待できるのかについてお話をしていきます。

文章よりは、実際に動画で動きを確認したほうが、理解しやすいと思います。

無料の案内動画もご用意していますので、そちらもぜひご覧ください。

ライオン

ライオンのオスには、たてがみがありますね。たてがみは、自分自身を大きく見せたり、ケンカの時に、急所である首を守る重要な役割があると言われています。

それにちなんで、アニマルトレーニングで行うライオンの動きは、首の柔軟性を高めるエクササイズになります。

▪️高まる運動能力

柔軟性

▪️トレーニングの目的と効果

首の筋肉の強化と柔軟性向上を目指します。
それによって、首まわりのケガの予防が期待できます。

▪️トレーニング方法

  1. 両手の指を伸ばして、頭の後ろに当てて「たてがみ」を作ります。
  2. 手を当てたまま、左右に頭をたおします。
  3. 手を当てたまま、前後に頭をたおします。

左右8秒ずつ、前後8秒ずつ行いましょう。

チーター

チーターは、陸上で一番速く走れる動物です。その時速は110kmと言われています。
そして、トップスピードで走っているときに、頭の位置が全く変わりません。
速く走るためには、頭の位置を固定することがとても重要なのです。

▪️高まる運動能力

筋力、バランス能力

▪️トレーニングの目的と効果

頭の位置を変えない姿勢で、全力で走れるようになることと、太ももを引き上げて様々な動きができるようになることを目的に行うエクササイズです。

体幹力、下半身の筋力向上が期待できます。

▪️トレーニングの方法

  1. 両足を肩幅に開いて立ち、両腕を胸の前で組みます。
  2. 片足を前に力強く踏み出します。
    踏み出した膝の角度は90度、後ろ足の膝も90度くらい曲げてキープします。
    このとき、真っすぐ前を見て、頭の位置が動かないように注意します
  3. スタートポジションに戻ります。
    このときも、頭の位置が動かないように注意します
  4. 反対側も同様に行います。

左右8回ずつ、2から3セット行いましょう。

キリン

キリンは、側対歩(そくたいほ)といって、右前足と右後ろ足、左前足と左後ろ足を一緒に動かして移動します。

側対歩の動きの特徴は、スピードを上げても、体の上下動を少なくして動くことができることです。

そのため、首が長くてバランスが不安定なキリンでも、時速56kmで走ることができるのです。

▪️高まる運動能力

リズム能力、変換能力

▪️トレーニングの目的と効果

肩と足を左右の同じ方向に一緒に動かして、効率よくスムーズに動くこと、素早い切り返しができるようになることを目的としています。

斜めの移動時に、体の上下運動を減少させ、フィールディングなどの野球の動きを素早くスムーズにすることが期待できます。

▪️トレーニング方法

まずは、歩く動作から体の使い方を覚えます

  1. 右肩と右足を一緒に動かして、一歩進みます。
  2. 左肩と左足を一緒に動かして、一歩進みます。

左右4歩ずつ、2から3セット行いましょう。

慣れてきたら素早いステップを身につけましょう

  1. 右肩と右足を一緒に動かして、前方右斜め45度にステップしながら進みます。
  2. 反対も同様におこないます。

左右3歩ずつ、2から3セット行いましょう。

いかがでしたか?

今回は、アニマルトレーニングの【ライオン】【チーター】【キリン】のエクササイズについて説明をしました。

文章だけだとわかりにくい部分があったかもしれませんね。

ホロス・ベースボールクリニックで制作した動画がありますので、アニマルトレーニングを日々のトレーニングに取り入れたいようでしたら、ぜひ参考にしてください。

また、石橋から直接アニマルトレーニングの指導を受けてみたいという方がいらっしゃれば、トレーニングの個別指導は随時受け付けています。

まずは、メールかホームページのお問い合わせフォームからご連絡ください。

来週は、【ゴリラ】【イヌ】【カンガルー】の動きについて解説をしたいと思います。

お楽しみに。

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