野球選手なら、誰もが憧れるホームランの打ち方

こんにちは。

ホロス・ベースボールクリニックの石橋秀幸です。

野球をしていれば、小学生から大人まで、打球を遠くまで飛ばしたい、ホームランを打ちたいという気持ちがあるはずですね。

今回は、強い打球を打って遠くまで飛ばし、ホームランを打つには何が必要なのかについて、解説したいと思います。

できるだけわかりやすくお話したいと思います。

それでは、はじめましょう。

打球を遠くに飛ばすには

体の大きさに関係なく、ホームランを打つことはできるのでしょうか?

印象としては、小柄な選手より体の大きな選手の方が、ホームランバッターに見えますね。

そして、子どもたちの夢の入り口を閉ざすように、「遠くに打球を飛ばせるのは天性の素質」だと多くの指導者は言います。

本当にそうなのでしょうか?

すべては天性の素質だと諦める前に、まずは夢を実現させる可能性を一緒に考えてみましょう。

強いインパクトを生み出そう

ホームランを打つという夢は、バッティングの理論やメカニズムを理解するだけでは実現しません。

そうですよね、知識だけあっても無理ですよね。

ホームランを打つためには、まずは、パワーを生み出す強い体が必要です。そして、運動能力を高めながら、運動センスを養うことが必要です

そのために、年齢やレベルに応じた、カスタマイズされたトレーニングメニューが必要になります。

トレーニングを積み重ねながら、理にかなったバッティングのメカニズムを理解していきましょう。

でも、難しく考える必要はありません。
ホームランを打つこと、つまり遠くに打球を飛ばすことは、強い打球を打つことです。

では、強い打球を打つポイントは何でしょうか?

強い打球とは、ボールにバットが当たった瞬間の強いインパクトによって生み出されます

そのパワーはどのようにして生まれるのかを考えてみましょう。

ホームランを打つためのバッティングフォームのつくり方

速いスイングで打ち抜く

パワーは、力と速度の掛け算で生み出されます。

つまり、体の筋力とスイングスピードの速さが必要です

速いスイングで球を打ち抜くことができれば、強いインパクトで生じる爆発的な力によって、打球は遠くに飛んでくれるのです。

この部分は理解できますね?

でも、ただ闇雲に素振りをしていても、ホームランを打てる選手にはなりません。
そうです、先ほどお話をしたメカニズムを理解しながら素振りをしてみましょう。

メカニズムを理解しながら素振りを行うことと、年齢とレベルに応じたトレーニングを組み合わせることで、やがてスイングスピードは上がりますし、筋力もついてきますから、コツコツとトレーニングを積み重ねましょう。

「継続は力なり!」です。

バッティングのメカニズムとは

繰り返しになりますが、ボールを遠くに飛ばすための、理にかなったスイングの仕組みという考えがあります。

どのように、ボールにパワーを伝えるのか?

ひとつずつ確認していきましょう。

正しいバッティングの構え

バットスイングのスピードを速くするためには、理にかなった体の使い方をして、正しいバッティングフォームを身につける必要があります。

その時に、ポイントになるのが「構え」です。

日本のバッティング指導では、両足の「拇指球」に体重を乗せて構えるように言われることが多いですね。

そのねらいは、指先で地面をつかむ意識を持つためとされています。 

しかし、実際に両足の「拇指球」だけに体重を乗せて構えてみると、どうなるでしょうか?

それは、体重を点で支えることになります。そうすると、逆に不安定感を感じることもあると思います。

下半身の力を上手に上半身と連動させるためには、構えでは、拇指球に加えて、足の裏の他の部位を使ってみることをおすすめしています。

そうすることで、足首の安定感を高めるという方法もあるので、紹介します。

構えたとき足の指先を上手く使って、足首を安定させるためには

足首を安定させることは、ヒザを安定することにつながります。ヒザが安定すれば、その上の腰から上半身にかけての連動性が高まります。

足首を安定させるためには、足のMP関節をしっかりと使う必要があります。MP関節とは、足の指の付け根の関節です。

ここをうまく使うことができるようになれば、下腿といってヒザから下、足首までの筋力もアップします。すると、足を上げて着地させたときなども足首がしっかり安定します。

振り出しでは、ヒザの使い方が大切

バットスイングの始動で、トップから振り出すときに、踏み出し側の膝が曲がってしまうと、力が分散してしまいます。そのため、ヒザが安定していないと、インパクトの瞬間に大きなパワーをボールに伝えることができません。

繰り返しますが、足首が安定すれば、その結果としてヒザの角度が一定になり、ロスなく力の伝達ができるようになります。

重心を「おへその下」に意識

構えたとき、両足のスタンスは、肩幅、または肩幅より多少広く開きましょう。そして、重心を「おへその下」に置くように意識します。

おへその下あたりを、「丹田(たんでん)」と言いますが、丹田を意識したスイングは、余分な力みを改善できます。

また、重心とは、その力の作用する中心という意味になります。

強い打球を打つための力は、おへその下(体幹下腹部)から発揮されます。ですから「おへその下」に重心を意識するのです。

あわせて、足の拇指球とMP関節で体重を感じながら構えましょう。

そして、体重は半分以上を軸足にかけるように構えましょう。

バットスイングの軌跡

プロ野球選手の、速いバットスイングを上から見たとき、バットの軌跡が小中学生とは大きく違います。

プロ野球選手のスイングでは、バットのヘッドが楕円形のような軌跡を描きます

バットの振り出しからインパクトまでは、体の近い所を通るような軌跡を描きます。

その後、インパクトからのフォロースルーでは、体から遠い所を通るような軌跡を描きます。

インパクト直後では、手首が素早く返されています。そうすることで、スイング時のヘッドスピードが最も速くなります。

打球を遠くに飛ばすためには、この時のヘッドスピードがとても重要です。

そして、このときに大切なポイントがあります。

それは、腕はスイングのスピードによって自然に伸ばされるということです。ですから、意図的に腕を伸ばそうとしなくて大丈夫です。

逆に、腕を意図的に伸ばすようにすると、スイングのヘッドスピードが減速してしまいますから注意しましょう。

ボールを遠くに飛ばす「揚力」とは

バッティング練習では、インパクトの瞬間に、ボールの中心より少し下を打つように練習しましょう

理由は、ボールにバックスピンをかければ、上向きの「揚力」が発生するからです。揚力で打球は遠くに飛んでいきます。

つまり、遠くに打球を飛ばすためには、打球にバックスピンの回転をかけることが理想です。

ダウンスイングでは、球にバックスピンがかかりにくくなります。ですから、腰の回転によって、地面とバットの軌道が水平になるレベルスイングが理想です。

バットは腕だけで振るのではなく、腰の回転によって、スイングスピードが上がっていくというイメージを持ちましょう。

【まとめ】

それでは、今回のまとめをしましょう。

  1. トップの位置
    トップは、構えから移動したスイングを始動させる位置です。このポジションをしっかりつくることが、バットスイングにとても重要になります。
  2. 振り出し
    トップから振り出した後は、左右の脇を開かないようにします。右ヒジと左ヒジは、体の近くを通るように意識してスイングしましょう。
  3. インパクト
    ボールとバットが当たった瞬間をインパクトと言います。強い打球は、このときの強いインパクトによって生み出されます。と言っても力を入れようとすると力みが生まれます。ですから、インパクトではおへその下(丹田)を意識しましょう。
  4. インパクト直後
    インパクト直後は、左右の手首を素早く返すことで、バットのヘッドが走ります。それが、ヘッドスピードが速くなる秘訣です。
  5. 腕は伸ばされる
    腕は意図的に伸ばす必要はありません。スイングスピードに伴うように自然に伸ばされていきます。つまり、強いスイングができるようになれば、自然に腕が伸びて行くようになります。
  6. フォロースルー
    力強いスイングができるようになると、バットが体に巻き付くようなフォロースルーになります。大きなフォロースルーは、スイングスピードが速かったことの証明です。

いかがでしたか?

今回は、ホームランを打つためのバットスイングのメカニズムをお伝えしました。

やはり、野球にとってホームランは醍醐味ですね。
小中学生の場合は、まずは規則正しい生活をして、強い体をつくることが必要です。
そして、レベルに合わせた適切なトレーニングメニューを選び、運動能力と運動センスを磨いていきましょう。

努力がすぐに結果に結びつくとは限りません。

日々コツコツと努力を積み重ねましょう。

そうすれば、やがてホームランを打てる選手になりますよ。

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