野球センスをアップさせるなら、アニマルトレーニング(6)

アニマルトレーニングについて動画でも知ることができます

こんにちは。
石橋秀幸です。

前回は、アニマルトレーニングの【ゴリラ】【イヌ】【カンガルー】のエクササイズについて説明をしました。

アニマルトレーニングは、動きそのものは、どちらかというと地味ですよね。ですから、その効果に「?」がついている人が多いのかもしれません。

やはり、トレーニングは「 ハアハア」言いながら、汗をかいてするものだというイメージが強いですからね。

アニマルトレーニングは、「脳から筋肉への指令の通り道」をつくっているという表現が適切だと考えています。

たとえば、私は学童期の子どもの野球チームへ、これまで何度かトレーニングやコンディショニングのチェックにおじゃましています。
その際、ウォーミングアップを見ていて思うことがよくありました。

ウォーミングアップは、ほとんどの場合で、はじめに軽いジョギングで体を温めて、ストレッチや体操をして、その後に実際の野球の動きを取り入れて・・・、といった流れで行っていますね。

その時、「そもそも、伸ばしたい筋肉を伸ばせていない」とか、「期待する可動域が得られる動きになっていない」、「使いたい筋肉が有効に使われていない」というシーンがほとんどです。

そして、それらの原因は、「脳から筋肉への指令の通り道ができていない」と考えられるわけです。

たとえば、コーンをジグザグに並べて行うエクササイズ。選手は最初のコーンへ向かって斜め左へダッシュして、コーンの手前で急ストップ。そして、右に切り返して、次のコーンへダッシュ&急ストップ。

これは、前回ご紹介した【イヌ】の動きになりますね。

でも、多くの子どもの場合、最初から大股で走り出したり、小刻みなステップができず急ストップができなかったり、切り返しの時にバランスを崩したりしています。

もしかしたら、指導者から教えられたことを、上手に理解できていないのかもしれないですね。

私は、そのような問題の解決策のひとつが、アニマルトレーニングだと考えています。

動物の動きであれば、学童期の子供でも動きをイメージしやすいですよね。難しく考えることなく、真似ることができると思います。
それが、「脳から筋肉への指令の通り道」を開発する有効な方法だと考えています。

アニマルトレーニングは、動作そのものは簡単なものばかりです。
一度に必要な時間も数分ですから、ぜひ毎日のトレーニングに取り入れてみてほしいと思います。

それでは、今回は【ベローシファカ】【ゾウ】【アルマジロ】について説明をします。

【ベローシファカ】

ベローシファカは、後ろ脚で立って、横っ跳びしながら、ぴょんぴょんと移動します。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%AB

高まる運動能力

バランス能力、変換能力

トレーニングの目的と効果

このトレーニングは、ベローシファカのように、横方向へぴょんぴょん跳ぶ、サイドステップの動きがスムーズにできるようになることを目指します。

左右の肩を結んだ線と腰の線が、常に平行になるようにしながら、横に移動することを目指します。

左右の肩を結んだ線と、腰の線が常に平行の状態で動ければ、動きのスピードを上げても、体の上下の動きが少なくなります。そして、スムーズに素早い切り返し動作ができるようになります。

野球の動きでは、守備で打球を捕球するタイミングをつかみやすくなり、状況に合わせた横方向の動きの切り替えが速くなります。

トレーニングの方法

  • 左右の肩を結んだ線と、左右の腰を結んだ線が、常に平行になるように意識します。
  • 横へステップするとき、膝を水平に動かして左右の膝を合わせるように意識すると、動きの中で膝の高さも一定になるので、スピードを上げても体の上下動が少なくなります。

これらを意識して、サイドステップを行います。

左右8ステップずつ、2〜3セット行いましょう。

【ゾウ】

ゾウの長い鼻は、鼻と上唇(うわくちびる)が一緒に伸びたものです。骨はなく筋肉でできているので、自由自在に動かすことができます。

高まる運動能力

柔軟性、バランス能力

トレーニングの目的と効果

このトレーニングは、ゾウの鼻のように、脚を自由自在に動かすことができるようになることを目指します。
そのためには、脚の筋肉の柔軟性、股関節の柔軟性が必要です。

脚を股関節から自在に動かせるようになると、可動域が広がるので、フットワークが向上します。
柔軟性も高まるので、野球の下半身の瞬発的な動きに対するケガの予防につながります。

トレーニングの方法

  1. 両足を伸ばして座り、両手で片足のつま先を持ちます。
    もしくは、縄跳び、タオルを使ってつま先に引っ掛けます。
  2. 膝を斜め上方へ大きく上げて、膝を伸ばします。
  3. 膝を伸ばしたまま下へ降ろし、スタートポジションに戻ります。
  • 両手で片足のつま先を持ったまま、色々な方向に上げたり下げたりしてみましょう。
  • できるだけ膝を伸ばして、股関節から動かすことを意識しましょう。

左右8回ずつ、2〜3セット行いましょう。

【アルマジロ】

アルマジロは、敵に出会うと自分の体をボールのように丸めて自分の体を守ります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E7%94%B2%E7%9B%AE

高まる運動能力

柔軟性、連結能力

トレーニングの目的と効果

野球のプレー中には、予想できない動きや避けきれない動きも多く、転んでしまうこともあります。アルマジロのように、体を丸められるような柔軟性があれば、ケガの予防に役立ちます。

柔軟性が向上して、体全体をスムーズに動かすことができるようになるので、野球のプレー中に、もし転んでしまった場合でも受け身を取りやすくなります。

トレーニングの方法

〈右足と右手〉

  1. あお向けに寝て、右足のつま先を右手で持ちます。
  2. 手を離さないで、膝を曲げてうつ伏せになります。
  • 左足と左手も同様に行います。

それぞれ3回、2〜3セット行いましょう。

〈右足と左手〉

  1. あお向けに寝て、右足のつま先を左手で持ちます。
  2. 手を離さないで、膝を曲げてうつ伏せになります。
  • 左足と右手も同様に行います。

それぞれ3回、2〜3セット行いましょう。

いかがでしたか?
今回のアルマジロの動きは、文章だけだとイメージが難しいかも知れません。
アニマルトレーニングについては、ホロス・ベースボールクリニックで制作した動画があります。
アニマルトレーニングを日々のトレーニングに取り入れたいようでしたら、ぜひ参考にしてください。

また、石橋から直接アニマルトレーニングの指導を受けてみたいという方がいらっしゃれば、トレーニングの個別指導は随時受け付けています。
まずは、メールかホームページのお問い合わせフォームからご連絡ください。

来週は、【カメレオン】【ウマ】【プロングホーン】の動きについて解説をしたいと思います。

お楽しみに。

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