【練習は質が9割】驚くほど上達!親子で始める「意図的な練習」3つの極意

【練習は質が9割】驚くほど上達!親子で始める「意図的な練習」3つの極意

石橋秀幸
元広島カープ一軍
トレーニングコーチ

こんにちは。
ホロス・ベースボールクリニックの石橋秀幸です。

今回お伝えするのは、「野球の練習効率を最大化する新常識」です。

野球は、他のスポーツに比べて練習時間が長い傾向があります。でも実は、ちょっとした工夫で、今より効果を最大化する秘訣があります。

そこで今回は、これだけは覚えておいてほしい内容をお伝えします。

  1. 練習効果を劇的に変える「意図的な練習」
  2. やる気を引き出す「目標設定の極意」
  3. 上手くなる選手に必須の「フィードバック法」
  4. 練習結果を可視化して成長を実感させる方法

これらの内容は、海外でのコーチ経験を含め、35年の研究と指導実績に基づいてお伝えします。もちろん、科学的にも効果が証明された実践的な方法です。

少しの工夫で、お子さんの野球の上達スピードが劇的に変わります。

小学生や中学生のお子さんを、「もっと効率的に上達させたい」「自主的に練習するようになってほしい」。

そう考えている方は必見です。ぜひ最後までご覧ください。

野球の練習効率を最大化する方法とは

野球は、練習時間が長いですね。長ければ長いほど上達すると考えがちです。

しかし、 「量より質」を重視した練習こそが、お子さんの成長のカギなんです!このポイントを押さえるだけで、上達スピードが激変します。

その秘密は、目的意識を持った「意図的な練習(Deliberate Practice)」にあります。

なぜ「量」より「質」が大切なのか

たくさん練習すれば上達する」。そう思いますよね。

しかし、その「」が低ければ、たくさん練習しても効果は期待できません。明確な目標を持ち、集中して取り組む練習法。それが成長スピードを加速します。 

たとえば、 「バットの芯でボールを捉える感覚を磨く」 などと、具体的な目標を持つと、効率よく動きを覚えていきます。

驚くことに、脳科学の研究でも、重要なことがわかっています。 質の高い練習は、必要な神経回路をより強く発達させます。しかも、これは誰にでも当てはまることなんです。

では、あなたはお子さんの練習の「」を高めるために、どんな点に注目すればいいのでしょうか?

そこで、ワンポイントアドバイスです。お子さんが、ただ漠然と時間を過ごしていないかを見てください。

「毎日100回バットを振っているから大丈夫」。 そう思っていても、実は素振りの間に、何を意識しているかが大切なんです。

そして、もうひとつのポイントがあります。 

それは「今日の練習で何を意識するの?」と、練習の前にお子さんに聞くことです。最初はうまく答えられないかもしれません。 でも、繰り返し問いかけることで、お子さんは、練習に対する目標を自然と意識するようになります。

お子さん自身が、「自分が何をしようとしているのか」を言葉にすることで、 より「意図的な練習」の質が深まります。

海外のコーチングでは、「選手それぞれが何を目指しているか、 どんなふうに成長したいのか」を最初にしっかり話し合う文化があります。

そして練習計画を立て実践し、すぐに結果をフィードバックし、次の練習計画を立てます。 その繰り返しが、選手の成長を大きく促すと報告されています。

何を目指していくの?」「どんなふうに成長したいの?」といったことを、 しっかりお子さんと話し合う環境をつくりましょう。

そして、お子さんの目標や気持ちを大事にすることです。 それがないと効果は長続きしません。

ぜひ、意図的な練習法を考えてみてください。 

目標設定が集中力を高め上達を加速させる

明確な目標設定が必要です。

それが、あなたのお子さんの野球の上達を劇的に変えます。でも、よくありがちなのがこんな目標です。

とにかく毎日100回素振りをする」。

このような目標では、単調な作業になりがちです。 お子さんのやる気にもスイッチが入りません。

だからでしょうか?

なかなか自主的に練習しないんです

そうおっしゃるお父さん、お母さんが多いですね。

私たちの脳は目標が定まっている時、 新しい動きをより速く習得します。もし、ただ時間を費やすだけの練習になっているのなら、「意図的な練習」に変えてみましょう。

その時、次のことだけは絶対に忘れないでください。

練習では、焦点を絞ったひとつの目標」を設定します。欲張っても中途半端に終わってしまいます。

今日は投球フォームの軸足の安定」 
明日はバッティングのインパクト時の体の開きに注意

このように、日々のテーマをひとつに絞れば集中して練習できます。

そして、目標を「見える化すること。「今日の練習で何を意識するの?」 などと練習前に確認し、野球ノートに記録してください。

ただ、小中学生の場合は、書いた目標を常に意識できないかもしれません。そんな時は「今日は何を意識するんだったっけ?」と声をかけてみましょう。

もう一つ工夫できることがあります。それは、短期目標と中期目標を分けて考えることです。

今日の練習で達成したいこと」が短期目標
1ヶ月後のスキルアップ」が中期目標です。

こうすることで、日々の練習が将来につながると実感できます。 

ただ、目標を決めるだけでは不十分な面もあります。

その点については、「【目標設定だけじゃダメ】野球の上達に必要な新たな視点”〇〇”の重要性」 で詳しく解説しましたので確認してみてください。

実際に、なかなか自主的に練習しない子どもが多いようです。あなたができる最も効果的なサポートは、日々の前向きな声かけです。

実際に、先日指導した小学6年の子は、 「自分1人では間違った練習になるのが不安」だと言っていました。

親の見守りが子どもに安心感を与えるのです。

あ〜、今日は7時に帰ってくるから一緒に練習しよう!

こう優しく問いかけてみてください。 お子さんが行動するきっかけになります。

フィードバックと修正の繰り返しが重要

練習の効果を最大限に引き出す秘訣があります。これは、とても重要なポイントです!しっかり確認してください。

練習後の振り返り。しっかりできていますか?「何がうまくいったか、何が改善点か」を考える時間が非常に重要なんです。

たとえば、バッティング練習で、

なぜ今日は、うまく打てなかったのか
どうすれば強い打球が打てるようになるのか

そういった振り返りで、新たな課題と目標が見えてきます。

では、具体的にどうすればいいのでしょうか?

それには、3つの効果的な方法と、その効果を高める2つのコツがあります。

  1. 動画での確認
    スマートフォンでスイングや投球フォームを撮影しましょう。

    ここでヘッドが少し下がっているね
    この前より腕の使い方がスムーズになっているね

    など、お子さんと一緒に動画を見ながら、具体的なポイントを確認してください。
  2. 数値での振り返り
    今日は10球中5球がセンター方向に飛んだ
    昨日のピッチングでは、ストライク率が4割だった

    といった結果を野球ノートに記録しましょう。数値化することで、感覚だけでは気づきにくい進歩や、課題を把握することができます。
  3. 会話での振り返り
    今日の練習で、一番良かったのは?
    逆に、ここはもっと改善したいと感じたことは?

    などと、お子さんに聞いてみましょう。自分の言葉で練習や試合を振り返らせることで、気づきが深まります。それが、より主体的な成長につながります。

では、振り返りの効果を高める2つのコツもお伝えしますね。

  1. 失敗をチャンスに変える声掛け
    もしお子さんが失敗してしまっても、頭ごなしに叱らないでください。実は、失敗した時こそ脳が強く反応し、記憶が定着しやすいタイミングなんです。

    ミスがあっても、「次はどうすればもっと良くなるかな?」と声をかけて、一緒に解決策を考えましょう。
  2. 具体的に褒める
    今日のスイング、前よりも体がしっかり回っていたね!
    ナイスピッチング!コントロールが安定してきたね!

    結果だけでなく、「プロセス」を褒める声掛けで、お子さんのやる気はグッと高まります。

お子さんの成長のために、ぜひ練習後のフィードバックと修正を習慣にしてください。

今回のまとめ

いかがでしたか?

今回は「野球練習の効率を最大化する方法」についてお伝えしました。

主なポイントは以下の3つです。

  1. 意識を持った練習が成長を加速する
    練習時間の長さよりも、目的意識を持ち、質の高い練習を行うことが大切です。
  2. 焦点を絞ったひとつの目標を設定する
    具体的なひとつの目標を持つことで、練習の意義が明確になり、やる気も向上します。
  3. 練習後の振り返りと修正を習慣に
    動画での確認、数値での記録、会話による振り返りで、より効果を高めることができます。

今回の内容を習慣にして、お子さんの野球の上達を劇的に変えてください。

それでは、引き続き野球の上達のために頑張っていきましょう。

次回も、さらなる野球の上達につながるアイデアをお伝えしますので、楽しみにお待ちください。

野球上達に関するお悩みや疑問点がありましたら、いつでもご連絡ください。

あなたからのご連絡をお待ちしています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。


参考文献:

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Clark B, Harwell K, Ericsson KA, Boot WR. Applying aspects of deliberate practice to help low performers improve manual control in a complex task. Acta Psychol (Amst). 2022 Aug;228:103656. doi: 10.1016/j.actpsy.2022.103656. Epub 2022 Jun 25. PMID: 35763961.

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