【必見】野球の4大スキルを高める基礎知識

【必見】野球の4大スキルを高める基礎知識

石橋秀幸
元広島カープ一軍
トレーニングコーチ

こんにちは。
ホロス・ベースボールクリニックの石橋秀幸です。

今回は、野球の総合的なスキルアップについて、その基本的な考え方について解説をします。

野球をする上で必要な要素は、投げる捕る打つ走るですね。

どの要素も高めたいので、あなたは様々な情報を調べているのかもしれません。

でも、あなたは、それらの効果的な練習方法や、上達の仕組みについて、体系的に理解できていますか?

例えば、速く走るには、具体的にどのような知識が必要だと思いますか?または、どのような走り方をすれば、速く走れるのか、その仕組みをご存知ですか?

野球の投げる・捕る・打つ・走るのそれぞれに仕組みがあります

その仕組みを知っていることで、効果的な練習が可能になります。もちろん、知らないままでは、効果的な練習はできませんね。

例えば、速く走るための練習として、「モモ上げ」をしていませんか?

そうだとしたら、あなたは適切な練習メニューを提供できていません。

また、バッティングの飛距離を伸ばそうとして、とにかく遠くに飛ばす意識で、ただ思いっきりスイングをさせていたりしませんか?

少年野球をしている子どもや、中学生が野球を上達させるためには、科学的根拠に基づいた指導が必要です。

その第一歩は、体の仕組みを理解することです

体の仕組みや、野球に必要な専門スキルの各動作の仕組みが理解できないで練習をしていても、ただ手足を動かしているだけになってしまいます。

それでは、効果は期待できません。

多くの親が、「我が子が野球を初めてしばらく経つけど、打てない・捕れない・走れない」と悩んでいます。

そして、色々と情報を見つけて試しているけど、思うような結果が出ていないと感じています。

ですから、体の仕組みや各スキルの動作の仕組みを理解することが重要です。

ということで、今回は野球の総合的なスキルアップについて、その仕組みについて解説をします。

これまで色々と試したけど、なかなか結果につながっていないという方にとっては、とても大切な内容になっています。

ですので、ぜひ最後までご覧ください。

それでは、初めていきましょう。

まずは体力づくり

小中学生球児の親にとって、なかなか我が子の野球が上達しないというお悩みはよくあることです。 

その大きな原因は、親や指導者が体力要素について正しく理解していないことがあげられます。

例えば、バッティングで飛距離を出したいと考える親は多いです。そのため、小学生の子どもに重たいバットを振らせたり、バットにおもりを着けて振らせているケースがあります。

しかし、それでは理想的なバッティングフォームの習得の妨げになることがほとんどです。

ですが、親や指導者が体力要素を理解していないと、このようなことが起こってしまいます。

では、どのように考えればいいのでしょうか?

基礎体力と専門体力をバランスよく鍛える

体力要素には、基礎体力専門体力(センス)があります。

そして、これらの体力要素に大きく影響するのが体組成です。

体組成というのは、骨、脂肪、筋肉や水分です。

脂肪が多過ぎれば、どうしても筋肉の量が少なくなってしまいます。それでは、野球選手にとって基礎体力や専門体力を効率よく高められません。

基礎体力とは、人間が生きていく上で必要となる体力のことで、バランス・柔軟性・筋力・有酸素性能力の4つの要素で構成されています。

体組成と基礎体力は、スポーツ選手であろうとなかろうと、生きていくために必要な要素です。

基礎体力の重要性

基礎体力については、これまでにもお伝えしてきました。

しかし、基礎体力については、まだまだ正しく理解されていないように感じます。

基礎体力について正しく理解していないと、様々な問題が起こります。

  1. ケガのリスクの増加
    基礎体力が不足していると、筋肉や関節に過度の負担がかかりやすくなります。特に成長期の子どもは体が発達途中であり、無理な負荷がかかると成長痛などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
  2. 技術の習得の遅れ
    基礎体力が不足していると、持久力や筋力、柔軟性が欠けてしまい、技術の習得に時間がかかります。例えば、フォームが安定せず、スキルの向上が遅れる原因となります。
  3. パフォーマンスの低下
    基礎体力が不十分だと、試合中に早く疲れてしまい集中力が低下します。これによりパフォーマンスが低下し、ミスが増える可能性があります。
  4. モチベーションの低下
    基礎体力不足により上達が遅れると、子ども自身のモチベーションが低下する可能性があります。努力しても成果が出にくい状況が続くと、野球への興味や楽しさを感じにくくなります。
  5. 不適切なトレーニング方法の採用
    大人が基礎体力の重要性を理解していないと、子どもに対して不適切なトレーニング方法を強いる可能性があります。
  6. 全身のバランスの乱れ
    柔軟性が低い部分や、筋力がアンバランスな部分があると、特定の部分に過度の負担がかかることがあります。また、姿勢が悪いとフォームが崩れ、技術の向上に支障をきたすことになります。

基礎体力を取り巻く専門体力

専門体力とは、アスリートにとって必要になってくる、専門的な体力要素のことです。

先ほど説明したように、体組成と基礎体力は、スポーツをやっている人もやっていない人も生きていく上で必要です。

それに加え、アスリートには、基礎体力を取り巻くように専門体力が必要となります。

野球選手に必要な専門体力は、平衡性巧緻性敏捷性の3要素です。

もちろん、専門体力は競技特性によって必要な要素が変わってきます。 例えば、野球、サッカー、バスケットボール、陸上競技の駅伝など、競技が違えば求められる専門体力も違ってきますね。

また、専門体力には、それぞれの選手に得意不得意があります。

例えば、基礎体力の要素である柔軟性が低く、内角のボールをさばく専門体力が低い場合などが考えられます。

そのほかのプレーでも、基礎体力と専門体力は、選手の長所や短所に影響を与えています。

ただし、少年野球や中学生の選手の場合は、短所を気にしすぎる必要はありません

それは、基礎体力の向上とともに専門体力を鍛えることで、短所を克服することが可能だからです。仮に短所を抱えたままでも、長所を生かせば活躍できます。

今回は、その部分には詳しく触れませんが、プロ野球選手の場合でも短所を抱えた選手が多いのが事実です。ですが、どれかひとつの専門体力がずば抜けていることで、活躍している選手がたくさんいます。

専門体力を高めるためには、専門的なトレーニングが必要です。 また、現状の体の柔軟性や筋力バランスなどを知ることが重要です。

それらを通じ自分の体と向き合い、長所を伸ばし、短所を克服するためのトレーニングを行うことでレベルアップしていきましょう。

それには、定期的に自分の体の状態を確認し、段階に応じて自分に合ったトレーニング方法を見つけることが大切です。

なお、基礎体力と専門体力については、こちらで詳しく解説をしていますので、併せて確認して理解を深めてください。

では、基礎体力と専門体力を高めるために必要なことについて、掘り下げていきましょう。

野球のスキルアップに必要な考え方

少年野球や中学生の選手のスキルアップの場合は、自分自身の動きを理解することからスタートしましょう。

自分の動きの苦手な部分を改善しつつ、良いところを伸ばしていくことが重要です。

ここで重要なことは、「欠点ばかりに目を向けない」ことです。

小中学生の場合は、まだできないことが多いのは当たり前です。
それについては、過去に「運動神経の誤解」というテーマで解説をしていますので、そちらで確認してみてください。

先ほども言いましたが、プロ野球選手であっても、全ての能力が高いわけではありません。

もちろん、小中学生であれば、満べんなく能力を高めたいと考えていることでしょう。ですが、将来を見据えて得意なことを伸ばしていく視点が大切だと思います。

それでは、自分自身の動きの確認について解説していきます。

速く走るには何が必要か?

ほとんどの親は、野球に必要な「投げる・捕る・打つ・走る」の全ての要素を高めたいと考えています。

その中でも、「走る」については、多くの親が頭を抱えている問題のようです。

速く走るためには闇雲に練習するのではなく、正しい走り方を知ることが重要になります。 

まずは、走っている姿を客観的に判断し、改善点を見つけて効果的なトレーニングにつなげていく必要があります。

  • 理想的な走り方
    地面を蹴り出す時に膝があまり曲がらず、上半身も前傾姿勢になり過ぎていない状態が理想です。また、地面を効率的に蹴り出し、体のブレをなくすことが重要です。
  • 腕の振り方
    腕は、推進力を得るために大きく振るのではありません。バランスを安定させるために腕をスイングするようにします。
  • 脚の意識
    脚を使って前に進むのではなく、おへその位置を前に運ぶように意識すると、体が安定しやすくなります。

効果的なトレーニングをするためには、フォームの確認をすることが必要です。

自分の走り方と理想的なフォームとの違いを把握することで、トレーニングの効果も高まります。そのためには、走っている姿を動画で撮影し、指導者に見てもらうと良いでしょう。

もちろん、チームの指導者が理想的なフォームについて知識がないことも考えられます。その時は、専門家に見てもらうということも検討しましょう。

ちなみに、ホロス・ベースボールクリニックでは、動作分析を行っています。

詳しく知りたい場合は、お問い合わせください。

いずれにしても、速く走りたいばかりに闇雲にたくさん走るのは危険です。

例えば、坂道ダッシュ階段ダッシュは、に負担がかかりやすいため注意が必要です。また、もも上げは、現在では速く走るために効果的であるとは考えられていません

全力で走る練習は、回数ではなく質を重視しましょう。

ちなみに、スキップが上手な子は、走るのが速い傾向があります。

そして、小中学生の場合、現時点での走る速さは重要ではありません。 正しい走り方を身につければ、中学生以降で速くなる可能性は十分にあります。

今回、具体的なトレーニング方法をお伝えすると、とても長くなってしまいます。ですので、それはまたいずれお伝えします。

小中学生のバッティングに必要な考えとは

バッティングスキルも、全員が高めたいと考えているスキルですね。

小中学生の野球の場合、体が小さく力の弱い選手より、体が大きくて飛距離のある選手の方が、試合の出場チャンスが多いと思います。

そのためか、中には成長段階に見合わない練習を強いている親がいるようです。

例えば、体格に見合わないバットを振らせたり、スイングする回数にこだわったりするケースが考えられます。

重たいバットを振るのも、たくさんスイングをするのも、先ほど触れた基礎体力が備わってこそできる練習です。

多くの小中学生を指導してきてはっきり言えるのは、まだ体の力が足りないということです

そのため、理想的なスイングができない選手が多いのです。

小中学生の動作分析をした傾向

小中学生の場合、基礎体力が十分でないために、理想的なスイングができていない選手が多いです。

これは、数多くの動作分析をしてきてわかっていることです。

また、最近ではメジャーのフライボール革命の影響で、極端なアッパースイングをしている選手も見かけます。

ただし、そのようなスイングは、小中学生にはお勧めしません。

これまでに分析をしてきた小中学生のスイングの特徴は、次の通りです。

  1. トップが小さく胸を張れていない
  2. 外回りの軌道になっている
  3. ヘッドが下がってしまう
  4. インパクト後に腕が伸びない

トップが小さく胸をはれておらず、そのまま重心移動をするので、体が早く開いている選手が多いです。

そして、アッパースイングを意識しているためか、素振りでストライクゾーンの下を振っている選手が目立ちます。

インパクトの後に腕が伸びていないのは、重いバットを下からすくい上げるように振っていることが原因のひとつだと考えられます。

理想的なスイングでは、インパクト後に腕が伸びるのですが、バットの重さに負けてしまい、ヘッドが下がっているのです。

そのため、打球が飛ばずゴロになってしまい、よくてハーフライナーだという選手の声が多いです。

近頃では、ゴルフスイングのように振っている選手も見かけるようになりました。

繰り返しますが、俗にいう「バレルスイング」は、小中学生の基礎体力では習得に無理があります。

バッティングも理想的なスイングフォームを理解し、反復練習によって体に覚えさせることが大切です。

特に、グリップエンドからバットが出ていく動きは、どのバッターにも共通する重要なポイントです

プロ野球選手のスイングは、それぞれが特徴的に見えると思います。ですが、トップからの振り出しには個性は必要なく、合理性が求められています。

それらのバッティング理論については、これまでに内田順三コーチの理論をもとに解説しています。

そちらの解説も併せて確認してみてください。

今回のまとめ

いかがでしたか?

今回は、野球のスキルアップについて、基本的な考え方と具体的な方法を解説しました。

本当は、「投げる・捕る」についてもお伝えしたかったのですが、とても長くなってしまうので、また別の機会に解説したいと思います。

野球の基本的な要素である「投げる・捕る・打つ・走る」を効率よく向上させるためには、体の仕組みと各動作のメカニズムを理解することが重要です。

特に、小中学生の野球選手にとって、基礎体力と専門体力をバランスよく鍛えることが成長のカギとなります。

お伝えしたように、基礎体力の不足は、ケガのリスクや技術の習得の遅れにつながります。また、パフォーマンスの低下など、さまざまな問題を引き起こすことを説明しました。

一方で、専門体力を高めるためには、各動作を正しく理解し、効果的なトレーニングを行うことが重要だと理解できたと思います。

例えば、速く走るためには、正しい走り方のフォームを身につけることが求められます。また、バッティングスキルを向上させるためには、理想的なスイングフォームを理解し、それを反復練習で体に覚えさせることが必要です。

親や指導者は、ついつい量に目が向いてしまいます。ですが、量よりも質を重視し、体の成長具合と向き合いながら練習に取り組むことが大切です。

科学的根拠に基づいたトレーニングを通じて、効果的なスキルアップを目指しましょう。

ぜひ、これらのポイントを参考にして、お子様の野球スキルを向上させてください。

今回は以上です。

次回もまた、野球の上達につながるアイデアをお伝えしますので、楽しみにお待ちください。

野球の上達に関するお悩みや、疑問点などがありましたら、いつでもご連絡ください。

引き続き、野球の上達のために頑張っていきましょう。

それでは、またお会いしましょう。

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