【野球脳はこう育てる】うまくなる子だけが実践中!センスを爆発させる”脳トレ3選”

【野球脳はこう育てる】うまくなる子だけが実践中!センスを爆発させる”脳トレ3選”

石橋秀幸
元広島カープ一軍
トレーニングコーチ

こんにちは。
ホロス・ベースボールクリニックの石橋秀幸です。

あなたのお子さんの野球能力、満足できるペースで伸びていますか?

もし、答えが「ノー」なら、今回の内容は、あなたとお子さんにとって大きな転機になるはずです。

野球は、筋力や瞬発力など、身体能力が高い選手ほど活躍できると思いますよね。でも、ご存じでしたか? フィジカル面だけでは限界があるんです。

なんと、プロ野球の世界では、驚くべき事実があります。

身体能力はズバ抜けているのに、一軍では活躍できない選手がたくさんいるのです。なぜ、そんなことが起こるのでしょうか?

そこで、これからその秘密を深掘りしたいと思います。

今回の内容を知ることで、お子さんの野球能力の開発に必要な次の視点が持てます。

  1. 成長が加速する身体的トレーニング以外の新たな手法
  2. 運動能力は高いのに活躍できない選手の共通点
  3. なぜ失敗が能力アップに必須なのか
  4. お子さんのやる気スイッチを入れる仕組みづくり

これらの内容は、海外のコーチ経験を含めて、35年以上の指導と研究に基づいてお伝えします。

お子さんの能力アップに、新しいヒントがほしい方、お子さんの「眠っている才能」を開花させたい方にとっては、とても役立つ内容です。

今日から取り組める簡単な方法ばかりですので、ぜひ最後までお付き合いください。

野球脳を育てて才能開花!

お子さんの野球で、こんなお悩みありませんか?

同じことを何度も教えているのに、なかなか身につかない…」

ここで重要なことを確認しておきましょう!

野球の上達は、ただ体を動かす身体的なトレーニングだけでは効果が半減します。脳からの指令を強化するトレーニングが、とても重要なんです。

特に「イメージトレーニング」と「成功体験」を意識的に取り入れることで、神経回路が強化されます。

これから、その点について詳しく解説します。

イメージトレーニングで脳と神経回路を強化する

思ったように動けていないような気がする

お子さんの動きに、そう感じることはありませんか?

実は、それを改善するには、物理的な練習だけでなく「頭の中での練習」が必要かもしれません。

なんと、”動きを鮮明にイメージ”するだけで、パフォーマンスアップの効果があるのです。それご存知でしたか?

イメージするとどうなるか?

脳は実際に体を動かすのと同じような信号を送ります。それで神経系のつながりを強化していくのです。

「イメージトレーニングがイメージ能力とパフォーマンスに及ぼす影響」という研究があります。

体操選手を対象にした実験では、3週間のイメージトレーニングで、演技得点が2.28点も向上しました。さらに、選手の自信も高まったそうです。

私自身の研究でも、某大学の投手たちでイメージトレーニングの効果を確認できました。

それについては、「一流の野球選手になるために必要なこと」で解説していますので、確認してみてください。

間違いなく、これらの研究からわかることがあります!

それは、レベルが高くなるほど、身体的要素だけでは不十分だということです。

試合状況の把握、予測、意思決定など、脳の高度な情報処理が重要になってくるのです。

興味深いことに、プロ野球には、身体能力では一軍級なのに、二軍に留まる選手がいます。逆に身体的に恵まれなくても、一軍で活躍する選手もいるんです。

この差は、主に「脳の情報処理能力」によるものと考えられています。

お子さんと一緒に始める簡単イメージトレーニング

そう言われても、イメージトレーニングってよくわからない

確かに、そう思うかもしれませんね。まずは、簡単なことからはじめましょう。

それは、「見る」こと。お子さんの好きなプロ野球選手の動画を一緒に見てください。

この選手のフォームのどこがいいと思う?」と問いかけ、「目を閉じて今見たフォームを思い出してみて」と促します。

また、「バッターボックスに立っている自分を想像してみて」とイメージさせてみましょう。

その時…

  • 投手がボールを投げる様子
  • ボールを完璧なタイミングでとらえて打つ感覚
  • 気持ちよく打球が飛んでいく光景

こんな感じで、場面をゆっくり言葉で誘導してあげると、お子さんもイメージしやすくなります。

イメージトレーニングを続けると、「あっ、イメージ通りにできた!」という瞬間が生まれます。この「できた!」という体験が自信を育み、好循環を生み出すんです。

大切なのは、イメージする習慣づけ。

そう、続けることがポイントです。理想のプレーをイメージすることが、お子さんの可能性を広げる第一歩になるはずです。

イメージトレーニング!お子さんと一緒に今日から始めてみませんか?

脳が喜ぶ成功体験のつくり方

なかなか上達している実感が持てなくて…」

そんなお父さん、お母さんが多いです。

実は、「できた!」この一言がお子さんの脳に与える影響は、想像以上に大きいものです。

成功体験は、脳内でドーパミンという「やる気物質」を放出させます。これが上達を加速させる秘密なんです。

成功を味わうと、脳内では神経細胞同士の繋がりが強化されます。まるで、ゲームをクリアした時のように脳が喜んで「もっとやりたい!」という気持ちにさせるのです。

では、どうやって成功体験をつくるのでしょうか?

練習の中で、小さな成功体験をたくさんつくってあげましょう。いきなり難しいことに挑戦させるのではなく、少し頑張れば達成できる目標を設定するのがコツです!

たとえば、バッティング練習なら「今日はセンター方向に5回ボールを飛ばそう」。キャッチボールなら「今日は狙ったところに3回連続で投げてみよう」といった具体的な目標がおすすめです。

目標を達成するたびに「やったね!」「すごい!」と具体的に褒めてあげましょう。お子さんは達成感を味わい、「また頑張ろう!」という気持ちになります。

失敗を学びに変える脳の力

もちろん、いつも成功ばかりではありません。失敗することもあるでしょう。でも、実は失敗こそがとても大切なんです。

ここは、大切なポイントです!

そうなんです。失敗は脳が新しい神経回路をつくる絶好のチャンスなんです。だからこそ、まずは「やってみること」が大切です。

失敗をしたら、「どうして上手くいかなかったんだろう?」と自分で少し考える習慣をつけさせましょう。そして「次はどうすればいいかな?」と一緒に考える時間をつくってあげてください。

すると、脳は失敗の原因を分析し、改善策を探る新しい回路をつくり出します。そう、これこそが上達の秘密なんです。

お子さんが失敗した時も「大丈夫!次はどうする?」と前向きな言葉をかけてあげましょう。

失敗を責めるのではなく、学びの機会と捉え、一緒に次の一歩を考える姿勢が大切です。

お子さんの秘めた可能性は、これからどんどん広がっていきます。

そのために、脳科学・スポーツ科学の視点でお子さんの可能性を伸ばしていきましょう!

今回のまとめ

いかがでしたか?

今回は、「野球脳を育てて才能開花!」というテーマで、脳を鍛えるとパフォーマンスが向上するという点に注目しました。

要点をまとめます。

  1. イメージトレーニングは、脳の神経回路を強化し、実際のプレーの向上につながる
  2. 成功体験は、脳内のドーパミンの分泌を促し、モチベーションを高め、上達を加速させる
  3. 失敗は学びであり、新しい神経回路をつくるチャンス

お子さんの秘めたる才能を開花させるために、科学の視点も取り入れながらサポートしていきましょう。

それでは、引き続き野球の上達のために頑張っていきましょう。

次回も、さらなる野球の上達につながるアイデアをお伝えしますので、楽しみにお待ちください。

野球上達に関するお悩みや疑問点がありましたら、いつでもご連絡ください。

あなたからのご連絡をお待ちしています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。


参考文献:

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title={アスリートの脳を解明し鍛える},author={柏野牧夫},
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@article{柏野牧夫2019アスリートの脳機能を解明し鍛える,
title={アスリートの脳機能を解明し鍛える},
author={柏野牧夫},journal={人工知能},volume={34},number={4},
pages={525–530},year={2019},publisher={一般社団法人 人工知能学会}

@article{田中ゆふ2010投球予測における顕在的,
 title={投球予測における顕在的・潜在的知覚トレーニングの効果},
 author={田中ゆふ and 関矢寛史}, journal={体育学研究},
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 publisher={一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会}

@article{相川聖2022イメージトレーニングがイメージ能力とパフォーマンスに及ぼす影響,
 title={イメージトレーニングがイメージ能力とパフォーマンスに及
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 author={相川聖 and 高井秀明}, journal={スポーツ心理学研究},
 volume={49},number={2},pages={169–183},year={2022},
 publisher={日本スポーツ心理学会}

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