【野球は好きなのになぜ…?】子どもが”自主練”をしない5つの心理的理由

【野球は好きなのになぜ…?】子どもが”自主練”をしない5つの心理的理由

石橋秀幸
元広島カープ一軍
トレーニングコーチ

こんにちは。
ホロス・ベースボールクリニックの石橋秀幸です。

お子さんは、自宅での平日練習を自主的にしていますか?

野球は好きなんですが、自主練をしなくて…

たくさんのお父さんやお母さんから、本当によく聞く言葉です。でも、それは「やる気」の問題ではないんですよ!

知っていましたか?

実はそこには、大人が思っている以上に、複雑な要因が絡み合っているんです。

そこで今回は、次の内容について解説します。

  • 子どもが自主練習をしない本当の理由
  • 研究から見える子どもの心理
  • 1人練習が難しいワケ

これらの内容を、海外でのコーチ経験を含め、35年の研究と指導実績に基づいてお伝えします。もちろん、科学的にも証明された実践的な内容です。

お子さんのやる気を引き出し、自主的に練習ができる環境を整えたい方 にとって、きっと役立つ情報です。

ぜひ最後までご覧ください!

こどもが自主練をしないのはなぜか?

「えっ⁉︎ また今日も、この時間なのに自主練をはじめない…」

お子さんの野球への「やる気」、最近どう感じていますか?

大人の私たちは、こう思いがちですよね。

上手くなるには、平日の自主練は欠かせない

そして、こんな期待もしてしまいます。

“やる気”があるなら、自分から練習して当然でしょ!

平日の自主練は、監督からもするように言われていますね。そして、あなたも自主練の大切さを、お子さんに話しているかもしれません。

でも、驚くことに実際は…

自主的に練習するお子さんは、多くないようです。

なぜでしょうか?

あなたのお子さんはどうですか?

毎日、自分からすすんで練習していますか?

それとも、なかなか自主練に取り組まないタイプでしょうか?

自主練しないのはモチベーションが低いから?

「そう、なかなか自主的に練習しないんです…」

個別指導をしていると、こんなお父さんの悩みをよく耳にします。

お子さんに聞けば「野球が好き!」と全員が答えます。なのに、どうして自主練はしないのでしょう?

もちろん、理由は人それぞれです。

でも、最大の原因は「取り組む理由がはっきりわかっていない」ことではないでしょうか。

週末の練習や試合を見ると、あなたには「課題」が見えますよね。

  • 練習で、また同じミスをしている 
  • 試合でヒットが打てなかった 
  • 簡単な打球なのにエラーしてしまった

「きっと、自分でそれに気づいているはず」
「だから、平日は自主的に練習をしてほしい…」

そう思いたくなりますよね。しかし、なかなか親の期待通りには進まない…。そうなると「やる気がないのか?」と感じてしまうと思います。

ヒットが打てなかったんだから、素振りぐらいしなさい!

そんな言葉が口から出てしまうこともあるかもしれません。

残念ながら、大人になった私たちには、子ども時代の気持ちを思い出すのは難しいものです。

ちょっとここで、お子さんの頭の中を一緒に覗いてみましょう。

ちなみに、子どものやる気にスイッチを入れる方法を「野球の”やる気スイッチ”の入れ方」で解説しています。ぜひ、チェックしてみてください。

子どもの頭の中はどうなってる?

私も大人のひとりです。

ですから、子ども時代の全てをはっきり覚えているわけではありません。実は、昔の私も自主練をせず、親に怒られることがよくありました。

ここでは、研究から見えるお子さんの心理を、いくつかご紹介します。

①お子さんの発達段階を理解しよう

まず、子どもは「自己制御能力」が大人より未発達です。自分の感情や行動を自らコントロールすることが、まだ少し難しいのです。

一般的に、子どもは様々なことに関心が向きやすいものです。そのため、集中力や自己制御が長続きしにくい傾向もあります。

また、自己制御能力が未発達だと、自分で目標を立てて行動することも難しい傾向があると考えられます。

②一人練習の難しさ

素振りなどの単調な練習を、子どもがひとりでするのは、想像以上に大変です。

チーム練習のような仲間との一体感や、競争意識がありません。それは多くのお子さんにとって、ワクワクする楽しい体験ではないのです。

また、指導者からの直接的な指導や評価もないため、モチベーションが保ちにくいと考えられるでしょう。

③その他の理由も考えてみましょう

週末の練習や試合、学校での活動で疲れていませんか?

疲れていたら、自宅でさらに自主練するエネルギーが、残っていないかもしれません。

そもそも自宅には、ゲーム、テレビ、スマホなど誘惑だらけです。それらは、自主的に練習をする妨げになることがありますね。

④本当の問題は「目的意識」かもしれません

自主練の”目的や意義”がよくわからない。そんなことはありませんか?

もしそうだとすると、何のために頑張れば良いのかが見えません。それがモチベーション低下につながっているのかもしれないですね。

さて、自主練へのやる気を高めるには、どうしたらいいのか?

それについては、次回に解説したいと思います。

ひとつ、ヒントになるかもしれないので、お伝えしますね。

練習の質が高まれば、充実感があり、次の日の練習に意欲が高まるかもしれないです。

そのアイデアを、「【練習は質が9割】驚くほど上達!親子で始める「意図的な練習」3つの極意」で解説していますので、確認してみてください。

今回のまとめ

いかがでしたか?

今回は、子どもが自主的に練習をしない理由について解説しました。

子どもが自主練をしない原因は「やる気」の問題ではなく、複雑な要因が絡み合っていることをお伝えしました。

  • 子どもは自己制御能力が未発達
  • 自分で目標を立てて行動することが難しい
  • 一人での単調な練習はモチベーションを保ちにくい

さらに、疲労や自宅での様々な誘惑が自主練習への取り組みを妨げています。

野球の上達を支えるには、お子さんの心理を理解し、練習の質を高めることが大切です。

これらの点を意識して、引き続きお子さんをサポートしていきましょう。

それでは、引き続き野球の上達のために頑張っていきましょう。

次回も、さらなる野球の上達につながるアイデアをお伝えしますので、楽しみにお待ちください。

野球上達に関するお悩みや疑問点がありましたら、いつでもご連絡ください。

あなたからのご連絡をお待ちしています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。


参考文献:

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Piepiora P, Kwiatkowski D, Bagińska J, Agouridas D. Sports Level and the Personality of American Football Players in Poland. Int J Environ Res Public Health. 2021 Dec 10;18(24):13026. doi: 10.3390/ijerph182413026. PMID: 34948636; PMCID: PMC8701363.

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